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431話

「そんなに恥ずかしがらないで、本当のことを話してよ。今夜は姉妹で心を打ち明けましょ」張敏は手を引っ込めた。指先にはまだ僅かな潤いが付着していた。それは鄭婷婷の薄手の下着を通して付いた跡で、明らかに今の鄭婷婷の身体の状態を物語っていた。鄭婷婷が何か言い訳しようとする表情を見せた時、張敏はすかさず口を開き、彼女の弁解の言葉を遮った。

鄭婷婷は真っ赤な顔で下唇を強く噛み、心の中は混乱で一杯だった。実は鄭婷婷はあまり腹黒くない性格で、そうでなければあの時、李さんにされた後もいろいろな事情を気にすることもなかっただろう。

だから鄭婷婷の交友関係では、職場の同僚以外で最も親しいのは張敏だった。しかし張...