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310話

老李は一目見て、これは機嫌を損ねているなと察した。やっと手に入れた弟の嫁だ。こんな些細なことで自分の関係が台無しになるわけにはいかない。何しろ劉珊のあのスレンダーな体つきと、まだ味わったことのないきつい感触は、今考えただけでも反応してしまうほどだ。

前回から数えると、もう二日も女性に触れていない。だから心の中では再び渇望し始めていた。

「俺が李強に聞こえるように言ったのは、あいつが余計な想像をしないためだよ。だって、これから夜勤に行くんだろう?俺たち二人がずっと同じ部屋にいて他に誰もいないとなれば、李強だって変に考えるに決まってる。

ああ言ったのも俺たちの関係を隠すためさ。それに、あくまで...