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307話

「今日の午後は休んで時差ボケを直していたんだ。ちょうど少し寝たところで、もう少し座ってからまた寝ようと思っていたところさ。

タクシー会社がどうしてこんな変なシフトを組むのか分からないけど、明日の夜からは夜勤に入るんだ。夕食時間過ぎに車を受け取って、朝まで走り回ることになる。

たぶん、この調子で二、三ヶ月は続くだろうな。ちょうど夜は空いてるから、兄貴、一緒に何か食おうか?いつも外で適当に済ませてるのもどうかと思うし、やっぱり俺たちは兄弟なんだからさ」李強は老李にそう説明した。

老李は李強の話を聞き終えると、心の中でほっと安堵した。自分に面倒を持ち込むわけでもなく、自分が劉珊を抱きしめて夢中にな...