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285話

劉珊はベッドに横たわっていた。今夜の興奮が彼女の神経を刺激し、彼女自身も興奮を抑えられない。まだ甘い眠りについている夫の顔を見つめ、先ほど夫の従兄と関係を持ってしまったことを思い出すと、激しい羞恥心が湧き上がってきた。

今夜のことは認めたくなくても、劉珊は一生忘れられないことだと分かっていた。あの激しさ、自分を引き裂くような感覚は、夫の李強が一生かけても与えることのできない味わいだった。

劉珊は老李が以前言っていたことを思い出した。一度彼と経験したら、絶対に忘れられなくなる、そして病みつきになると。

劉珊はこれまで、男性に疲れ果てるほどされるなんて想像したこともなかった。腕一本さえ上げら...