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203話

「ちょっとだけだよ、義兄さん。変なことしないでね。バレたら終わりだから。私たちこういう関係なのに、余計にまずいことになるわ」珊は少し心もとなく、李さんの表情を直視できなかったが、彼女の視線は李さんの力強さと征服感に満ちたものに釘付けになっていた。

李さんはもうそんなことは気にも留めず、ただ頷きながら素早く浴室の方を一瞥した後、義理の弟の妻である珊の魅惑的な赤い唇の端に自分の体を押し当てた。

珊は完全に魅了されていた。いつも何か特別な引力を感じる——それは体の奥底からの空虚さと、魂の深部からの強烈な渇望からくるものだった。

珊は李さんを一瞥し、最終的に恥ずかしさと悔しさを込めた溜息をついて...