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152話

「なんで俺たちは何でも修理してるんだ」李さんは思わず不満をこぼした。

孫さんはタバコの煙を吐き出し、口を尖らせた。「それはな、管理費を高く取ってるくせに、本来俺たちの仕事じゃないものまで全部含まれてるからだよ。あいつらはそのカネを裏で山分けして、仕事だけ俺たちに押し付けてるんだろうよ」

「まあいいや、見てくるか。幸い、このマンションには手に負えない大仕事はないしな。どこの部屋だ?」李さんは深くタバコを一服し、灰皿に押し付けて消すと、孫さんに尋ねた。

孫さんが棟番号と階数、部屋番号を言った時、李さんの胸がドキリとした。あれは鄭婷婷の家の真上、あの若い人妻教師の張敏の家ではないか。

「わか...