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111話

「へへ、そんなに俺を甘く見てどうするんだよ。この二年で十数万元貯めたし、思琪の会社で働いてるから、毎月二万元の給料をもらってんだ。そこから一万くらい出して指輪を買うなんて、造作もないだろ?」老李は得意げに梁芳に向かって眉を上げ、タクシーに乗り込むと、運転手に近くの金店に連れて行ってくれるよう頼んだ。

「月に二万?あなたが以前もらってた給料の五ヶ月分じゃない!すごいわね、これなら月月はきっとこれからいい暮らしができるわね!」

老李の現在の収入を聞いて、梁芳は老李以上に嬉しそうだった。彼女はずっと月月が本当に彼女を大切にしてくれる男性を見つけることを願っていたが、まさかその男性が老李だとは思っ...