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967話

葉天明は呆然となった。小美の熱情と情熱に一瞬で心を奪われ、二人はまるで相見恨晩のように、激しく絡み合った。部屋には瞬く間に春の気配が漂い、二つの影が離れては重なり、重なっては離れた。

壁に映る影では、ただぼんやりと大きな二つの生き物が上下に動いている様子だけが見て取れた。

その行為は丸二時間も続き、高らかな喘ぎ声と共に、小美の体が一瞬強張り、そしてふと緩んだ。明らかに快楽の頂点を極めたのだった。

葉天明は彼女の艶やかな黒髪を撫でながら、小美の顔立ちは特別精緻とは言えないが、確かに美人の部類に入ると思った。外見からは想像できない彼女の情熱的な一面が、彼に強い刺激を与えていた。

「小美、今...