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966話

「美ちゃんは甘えるように言った。

葉天明は美ちゃんの柔らかい髪を撫でながら、笑みを浮かべて「どれだけ俺のこと想ってたの?」と尋ねた。

「わ……私、何日も眠れなかったの、全部お兄さんのことを考えてたから。お兄さん、今すぐドア閉めるね!」美ちゃんは急ぎ足で言うと、シャッターを引いて閉め、部屋は一気に薄暗くなった。

美ちゃんは電気をつけると、熱く興奮した様子で葉天明に抱きついた。服の襟元からあふれんばかりの豊かな胸が、葉天明の逞しい胸板に押し当てられる。

葉天明から漂う魅惑的な男の匂いを夢中で嗅ぎながら、美ちゃんはたちまち心が乱れ、数ヶ月間抑えていた愛情と欲望が一気に爆発した。

「美ちゃん、そんなに...