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958話

「よし、エビの稚魚は買うよ。元値で支払おう」葉天明は断らなかった。今は秋だが、稚魚から育てて冬になると収穫時期となり、その時期には価格がかなり下がってしまうものだ。

「ありがとうございます、葉村長!本当にありがとうございます!」紅姑は喜びのあまり涙ぐんだ。

「こうしよう、私たちもう何度も取引してきたし、友達だと思ってる。住所を教えてくれれば、山奥で遠いだろうから不便だろう。どこにいるのか教えてくれれば、私が届けに行くよ」

葉天明は慶豊鎮に行こうと考えていたところだった。ふと足つぼマッサージ店の小美のことを思い出した。彼らは一度きりの出会いだったが、あの素晴らしい感覚は忘れられなかった。

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