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776話

「でも、下着姿の美女が自分の腕の中で横になっているのは、彼の意志力にとって確かに大きな試練だった。

彼の目は時折、沈薇薇の豊満な胸や長く伸びた脚に向けられ、心臓は「ドクドク」と止まらなく鼓動していた。

時間は一分一秒と過ぎていき、外の雨はますます激しくなるばかりで、止む気配はまったくなかった。葉天明はスマホを見てみたが、この山奥では電波すら届かず、今この瞬間に彼らが山の洞窟で雨宿りしていることを知る者は誰もいなかった。

暇を持て余した葉天明は目を閉じ、精神を集中させ、玄覚真人から教わった御源の術に従って黙々と修練を始めた。すると、ほのかな光が洞窟内を流れ始め、濃厚な乳白色の霊気となって体内へと...