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71話

林芳芳は柳韵の額があんなに熱いのを見て、すっかり驚いてしまった。

「お母さん、王先生のところに連れて行ったほうがいいんじゃない?この時間ならまだ診てくれるはずよ」

柳韵の心は慌ただしく波打った。林芳芳がこのままここにいれば、体の上に重なっている叶天明がいつバレてもおかしくない。

もしこの光景を娘に見られでもしたら、今後どんな顔で娘と会えばいいのか。

急いで林芳芳を何とか立ち去らせなければ。

柳韵は顔を赤らめ、少し震える声で言った。「お母さんは大丈夫よ。わざわざ王先生に迷惑をかける必要もないわ。台所へ行ってタオルを冷水で濡らしてきて、それを額に当てるだけでいいから」

「わかった、すぐ持って...