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646話

叶天明の心は沈んだ。彼はずっと孫梁栋が正当な手段で利ざやを稼いでいると思っていた。

まさか彼が口先だけで人を騙し取る詐欺師だったとは思いもしなかった。

彼の中に残っていた孫梁栋への最後のわずかな罪悪感も、すっかり消え去った。

「実は、本来なら私は彼の悪口を言うべきじゃないわ。だって夫婦なんだから。でも私はどうしても彼と同じ穴の狢になりたくなくて、だから彼が稼いだお金の大部分を取り出して、騙された人たちに返してきたの。おかしなことに、この馬鹿は山の特産品を売る時の評判がどんどん良くなって、自分の手柄だと思ってるのよ!実際は彼が全然知らないだけで、あの人たちは私の顔を立ててくれてるだけなのに!」...