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513話

「くすくす、やっぱり天明が一番私を可愛がってくれる」楊桃は彼の体をさらに強く抱きしめ、銀の鈴のような笑い声が耳元に響いた。

葉天明はただでさえ必死に自制していたのに、楊桃の無意識な誘惑に、たちまち我を忘れそうになった。

「て...天明、一緒にお風呂入らない?」楊桃の頬に二輪の赤い花が浮かび、軽く唇を噛みながら言った。

葉天明の胸に狂喜の念が走った!

一緒にお風呂?

これは千載一遇のチャンスだ。

「うん、それもいいね。俺、背中流すの上手いんだぞ」葉天明は厚かましく言った。

楊桃は恥ずかしさと怒りが入り混じった表情で彼の肩を軽く叩き、「背中流すんじゃなくて、単に私の体を触りたいだけでしょ...