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462話

李闊の言葉に、馬浩はすぐに足を止めた。彼は疑わしげに葉天明を見つめ、先ほどまでの緊張感が幾分和らいだようだった。

「そうだな、お前の手にある爆弾は本物なのか?どこからそんなもの手に入れた?どう見てもただの小道具にしか見えないぞ。お前みたいな柔弱そうな大学生が、本物の爆弾なんて持てるわけがない」馬浩は冷笑いながら葉天明の手にある爆弾を眺め回した。

「ふん、偽物の爆弾一つで人質を連れ出せると思ったのか?お前、刑事ドラマの見過ぎだろ。兄弟たち、こいつを片付けろ。あまり酷くやるなよ、足一本潰せば十分だ」馬浩は見れば見るほど、葉天明の手にあるのは偽物の爆弾だと確信していった。

雷武はすっかり緊張が...