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452話

「川には泥や水草が溜まっていることもあるし、ゴミや渦も!こういったものは全て命取りになりうるんだ!」

葉天明の突然の断言に、珍児は少し心を震わせた。

「はい、分かりました。間違ってました」珍児は小さな頭を垂れ、悔しそうに言った。

葉天明は珍児の頭をなでながら笑みを浮かべ、「大丈夫、人を救うには、まず自分の身を守らなければならない。これからは絶対に無謀なことをしないでくれよ」

「葉先生の言葉からすると、以前人を救ったことがあるんですか?」珍児は訝しげに尋ねた。

葉天明は首を振り、「いいや、勇気を持って正義を行う決意はあるけど、水に入って人を救うのはとても怖いんだ。二叔父が人を救って亡くなったから...