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435話

老人は目を開き、楊桃の姿を見ると、目に一瞬の喜色が走った。

「おや、楊桃か。最近また何か面白いものでも見つけたのかい?爺さんに見せてごらん」老人は目を細めて微笑みながら言った。

葉天明は急いで薬草を入れたリュックを取り出し、山羊ヒゲの老人に手渡した。

老人は薬草の山を丁寧に確認し始めた。

「ほう、なかなかいいじゃないか。これらの薬草は見れば分かる、野生のものだな。私が必要としていた数種類の薬も、全部見つけてきてくれたようだ」山羊ヒゲの老人は興奮した様子で言った。

楊桃は柔らかく微笑んだ。「あなたの欲しがっていた薬草のために、月牙山脈をほとんど隅々まで探し回ったわよ。でも、努力は実を結んだってわ...