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370話

彼女の頬は熟れたトマトのように赤く染まり、恥ずかしそうな様子に、葉天明の胸の内がまた騒がしくなった。

柳韻は理性を必死に保ちながら、路地を抜けて大通りへと向かった。

この間にも、葉天明は彼女の尻を少なくとも三回も触るという悪戯を働いていた。

柳韻は恥ずかしさと怒りで一杯だったが、彼に対して何もできず、ただ足早に家路を急ぐしかなかった。

葉天明が柳韻の家に着くと、林芳が木の下で涼んでいた。彼の姿を見ると、特別嬉しそうな表情を浮かべた。

「葉先生、来てくれたんですね！」林芳は無防備に彼の胸に飛び込んだ。

葉天明は親しげに林芳の小さな頭を撫でながら、にこやかに言った。「この数日間、ちゃんと勉強を...