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366話

彼は劉老二の前に歩み寄り、笑顔で尋ねた。「老二おじさん、あなたは自分のお兄さんである劉大さんの土地を占拠していますよね?」

劉老二はその言葉を聞くと、顔色がたちまち曇った。「そういうことはあるが、兄貴は出稼ぎで家にいなくて、何年も帰ってこないんだ。土地を荒らすわけにはいかないから、ついでに作物を植えただけさ。兄貴が帰ってきたら、いくらか穀物を渡すつもりだ」

「老二おじさん、どう言い訳しても、あなたは今二畝の土地を持っていて、村のほとんどの人より裕福なはずです。鎮の通知によれば、あなたは貧困基準に全く当てはまりません。この六十六元すら受け取る資格がないんですよ」と葉天明は話の矛先を変えた。

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