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349話

「まあいいよ、俺は玄関で待ってるから。起き上がれなかったら声をかけてくれ、手を貸すから」葉天明は許冰雲の柔らかな体から名残惜しそうに離れ、リビングから出て行った。

彼の魂はすでにリビングに、許冰雲の上に置き去りにされていた。

葉天明は深く息を吸い込んだ。炎が彼の体を完全に燃え上がらせていた。

彼は本当に飛び込んで行って、許冰雲を腕に抱き寄せ、たっぷりと愛おしみたかった。

五、六分ほど待っていると、許冰雲の声が聞こえてきた。

「あ、あなた...入ってきていいわ」

葉天明はためらわずドアを押し開けた。許冰雲はすでに薄手のレースのナイトドレスに着替えていた。豊かな胸がナイトウェアを高く持ち上げ、二つ...