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329話

「紅梅おばさん」顔を赤らめながら、慌てて胸元を手で隠すように言った。「それから私が入ってきたの。柳韵ちゃんはあなたを押しのけようとしたけど動かせなくて、最後は私と彼女が力を合わせてやっと押しのけたのよ」

「紅梅おばさん、いいところを台無しにするなんて」葉天明は不満げに言った。

「あんた、この私一人じゃ足りないっていうの?毎日柳韵ちゃんのことばかり考えて。あんたはただ下半身に血が上ってるだけで、どんな女でも手に入れたいだけじゃないの」紅梅おばさんは恨めしげに言った。

葉天明はニヤリと笑った。「僕がそんな人間に見える?僕はただ柳韵のことが心配なんだよ。子供を抱えて一人で生きていくのは大変だか...