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320話

「十エーカーのエビ池だ」

叶天明も養殖の経験はなく、十エーカーのエビ池にどれほどの稚エビが必要なのか見当もつかなかった。

「ちょっと待ってくれ、確認してみる」

店主は携帯を取り出し、ある番号に電話をかけた。

「もしもし、俺だ、老胡だ。小龍蝦の稚エビを求めてる客がいるんだが、だいたい十エーカーのエビ池用だ。ああ、わかった」

電話を切った店主は、にこやかに言った。

「今、代わりに聞いてきたぞ。十エーカーのエビ池なら約二十万匹の稚エビが必要だな」

叶天明は眉をひそめて尋ねた。

「いくらかかるんだ?」

「稚エビは一斤で十五元だ。二十万匹だと約四千斤、つまり六万元になるな」と店主は答えた。

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