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149話

葉天明は入り口に立ち、菜園でしゃがんで種をまいている柳韵を食い入るように見つめ、胸の内が熱くなった。

彼女がしゃがみ込む姿勢で、汗シャツに引き締められた丸みを帯びた胸は、今にもこぼれ落ちそうだった。

「お母さん、俺が手伝おうか?」葉天明は笑いながら袖をまくり、菜園へと歩み寄った。

柳韵は彼の声を聞くと、美しい顔を少し赤らめ、慌てて言った。「私、慣れてるから、一人でできるわ…」

葉天明は二言目を待たず、柳韵の手から種を奪い取った。「いいよ、母さん。どうせ暇なんだから」そう言いながら、菜園に種をまき始めた。

柳韵は菜園で忙しそうに働く広い背中を見つめ、その美しい顔に一瞬の恍惚が過った。

「母さん、...