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1267話

葉天明は表情を変えず、実はこの二つの影が現れた時点ですでに気づいていたが、黙ったまま何も知らないふりをしていた。

間もなく遅延する列車のチケットを見て、諦めるしかなかった。もしこのまま列車に乗れば、その黒白二つの影が我慢できずに手を出し、列車内の一般市民が必ず巻き込まれるだろう。

彼は目を光らせ、素早く足を運び、山海城の郊外へと向かった。

「師兄、この者の速さがまさかこれほどとは!もしや神行符を使っているのでは?」黒い影は葉天明の姿を追いかけて走り続け、まるで一陣の風のように過ぎ去ったが、それでも葉天明の足取りに追いつけなかった。

「違うだろう。この者はきっと速度を高める術法を修練したのだ...