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1228話

途端に砂塵が舞い上がり、彼は顔を上げることもできないほど押し潰されていた。

敵がどんどん近づいてくる。自分の体はもう一発銃弾を受けていた。血は止まっていたものの、痛みが依然として彼の力を奪い、服は汗でびっしょりと濡れていた。

身を隠しているこの小さな窪地を見回した。ここだけが彼の体を隠せる場所だった。むやみに飛び出せば、必ず隠れている狙撃手に撃ち抜かれるだろう。

慌てているときに、葉天明はふと懐中の携帯電話を思い出した。今電話で助けを求めるのは少し遅いかもしれないが、何もないよりはましだ。運が良ければ、この危機を脱出できるかもしれない。

慌てて手をポケットに突っ込み、手探りで探ったが、...