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1167話

「なんて奇妙な蠱毒だ。自分もこれまで様々な蠱毒を見てきたが、こんな種類のものには一度も出会ったことがない。やはり世の中は広く、ありとあらゆるものが存在するものだな」葉天明は心の中で思わず感嘆の声を上げた。

「あれ?天老、あなたの話だと、あの洞窟の中で、羽霊師兄はもう……なのに、どうしてあなたはまだ無事なんですか?」葉天明は疑問を呈した。

「うむ、私もよく分からんのだ。道理から言えば、この老骨はとうに羽霊の後を追っているはずなのだが、なぜ私は死なずにいるのか。おそらく『青龍日照決』のおかげだろうな」天老も少し困惑した様子で答えた。

「でも、『青龍日照決』はこの種の蠱毒を治療できないとおっし...