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50話

雰囲気はもともと甘美だったのに、突然緊張したものに変わった。

顧維琛は胸元の布団をしっかりと掴み、「あの、あの、おはよう？」

男の神経はピンと張り詰めていた。言真は不思議そうに彼を一瞥し、頷きながら言った。「おはよう？」

朝早くから彼女を見て、なぜそんなに緊張しているの？

今は夏の終わりで、夜の気温は徐々に涼しくなっていた。顧維琛の布団はとても薄く、言真に何かを気づかれないように、彼は両足を立てて、不自然に一度咳払いした。

「顧お兄さん、私、先に起きるね」言真はそう言って、体を支えて起き上がった。

彼女はベッドに座り、何気なく髪を後ろで束ね、すらりとした白い首筋を露わにした。顧維琛の視線は思わ...