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309話

顧維琛は言真の腰に手を回し、軽く腰を握った。「ほら、お前が初めて遠出するのが心配でならないんだよ」

「あなたも何事も気をつけてね。私は家であなたの帰りを待ってるから」

この世界で言真にとっては初めての遠出だが、前世では言真は全国各地を転々としてきた。経験は豊富で、今回のことは彼女にとって大したことではなかった。

言真は顔を上げ、顧維琛を横目で見た。「あなたがこんなに私を心配してくれるなんて、幸せを感じるわ」

以前、彼女が各地を転々としていた時は、自分で荷物をまとめて急いで出かけるだけで、誰も彼女に気をつけてと言ってくれる人はいなかった。帰りを待っていると言ってくれる人もいなかった。

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