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185話

言真は林慧芬の後ろをずっと追いかけ、彼女の一挙一動を見張っていた。

林慧芬はまず王文雅の家の近くに行き、周辺をうろうろしただけで、マンションの中には入らなかった。

とても慎重で、同時に怪しい様子だった。その後、彼女はそこを離れ、警察署へと向かった。おそらく言瑟に会いに行くのだろう。

ここまで追跡した言真はもう追うのをやめ、懸済堂へと戻った。

言真が曲がり角を曲がったところで、まだ懸済堂に着く前に太鼓や鐘の音が聞こえてきた。外には人だかりができていた。

「何事だろう?」言真は不思議に思い、足早に近づいていった。

「感謝の旗を持ってきた人たちよ!」

「それも一人じゃなくて、二人もいるわ!ここの医者...