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12話

「私も隠しませんが、私の息子は下半身不随でね。あなたがお世話の経験があるから、嫁に来てほしいと思ったんです。息子と婚姻届を出して結婚すれば、あなたも都市戸籍が手に入るでしょう?」

「それに、私の息子は下半身が不自由でも、それは使えるんですよ。二人で子供を産めば、あなたも都会で頼れる人ができる。将来うちの家財はすべてあなたに残しますから、百利あって一害なしですよ!」

なんという言い草だろう。

言真が何か言う前に、村長の嫁が彼女を押しのけ、胸を張ってその女性に詰め寄った。「何を考えてるんですか!」

「うちの真真のどこが悪いっていうの?美しくて働き者なのに、なぜあなたの息子みたいな不随の人と...