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678話

素素の助けを借りて、劉旭の壁登りはずっと楽になり、無事に土壁の頂上までたどり着いた。深く息を吸い、素素に一瞥をくれた後、劉旭は勢いよく枠に足をかけた。その力を借りて、両腕を土壁の上に置き、そのまま登り切った。

素素にOKサインを送り、台所に人も犬もいないことを確認した後、劉旭は慎重に一階から二階へと続く階段に降り立った。木製の階段だったため、劉旭が踏み出すたびに、彼の存在を露わにしかねないきしみ音が台所に響き渡った。

もしこの時に明かりがついたら、劉旭は間違いなく壁を越えて逃げ出すつもりだった。

彼が相手を打ち負かせないというわけではなく、正体がばれることを恐れ、さらに人命に関わる事態にな...