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29話

「私の名前はベイビーじゃないわよ」と店主の女性は色っぽく笑った。

「じゃあ、シャオベイとでも言うの?」

思わず笑い声を漏らし、体を劉旭に密着させながら、まだ彼の首に腕を絡めたままの店主の女性は言った。「シャオベイは犬の名前よ。私がそんな名前使うわけないでしょ?私の名前は柳夢琳。これからは琳琳って呼んでいいわ。でも、できればベイビーって呼ばないで。他の女の子たちにもそう呼んでるんじゃないかって思っちゃうから」

手が柳夢琳の太ももに落ちると、劉旭はそっと彼女の肌を掴んだ。その温かな感触に劉旭は興奮を抑えられず、彼をさらに鼓舞するかのような柳夢琳の息遣いに夢中になった。

身体を小刻みに震わせなが...