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83話

「この凌って奴、お前のこと女々しいなんて褒めてやってるんだぞ。お前がそういう性格なのは明らかだろ?人に言われて怖いのか?」

連彬はずっと前から凌嘯のことが気に入らなかった。だがこいつときたら、空気が読めないのか、わざわざ彼の銃口に飛び込んでくる。

「ハハハ、連少、またここでお金を捨てに来たんですか」

凌嘯は怒る様子もなく、淡々と連彬を一瞥し、どこか嫌味な口調で言った。

この界隈の人間なら誰でも知っている。連彬には確かに奇妙な点があった。骨董品を扱う才能が全くないくせに、どういうわけかそれに凝っていて、普段からこの世界に大金をつぎ込んでいるのだ。

そのため、凌嘯はこのクラブで...