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57話

人々は杨昊が絵巻を鑑賞したいと言うのを聞いて、一斉に彼の方を見た。彼がどこからそんな自信を持っているのか不思議に思った。

「はっ、山奥から出てきた田舎者が、ここで上品ぶるつもりか。この絵を見せてやっても、お前に分かるわけないだろ?笑わせるな」

凌啸は以前から杨昊が気に食わなかったので、絶好の機会とばかりに嘲笑った。

杨昊は凌啸に淡々と一瞥を与えただけで、再び視線を壇上の刘老に向け、彼の返答を待った。

刘老は笑みを浮かべて言った。「もちろん構わないよ。若い人こそたくさん見るべきだ。そうしてこそ多くのことを学べるからね」

刘老が同意したのを見て、杨昊はようやく前に進み出て、絵巻を手に取り...