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48話

病室内、老人が起き上がっている姿を見て、皆は思わず驚いた。

老人の状態は彼らがよく分かっていた。ここ数日、彼はあまりに衰弱して言葉さえ発することができず、まして起き上がることなど考えられなかった。

彼らは本当に疑った、先ほど老人が口にしたのはサンザシ丸ではなく、何か効き目抜群の霊薬だったのではないかと。

彼らが再び楊昊を見たとき、その眼差しはすっかり変わっていた。なるほど、だから彼はあんなに落ち着いていたのか、本当に実力者だったのだ。

「お父さん、調子はどうですか?」

連岳民は急いで近寄り、妹と一緒に父親を支えた。

連老は少し戸惑いながら言った。「今はずいぶん楽になった。頭もクラク...