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410話

杨昊は突然、空気を切り裂く音が途切れなく耳に届くのを聞いた。銀色の光が一筋また一筋と、彼めがけて稲妻のように突き刺さってくるのが見えた。

その銀色の光は今にも杨昊に命中しそうだったが、杨昊は体を横に傾けて、銀光の襲撃をすんでのところで避けた。

続けて、彼は前進しながら針を返した。

金針も銀針も、その質は非常に柔らかく、龍虎山医門の弟子たちが使う針は市場で売られている毫針とは異なっていた。

市場で中医が使う毫針はとても堅いものだ。現代の中医と伝承された古代中医の針法は、根本的に比較にならないからだ。

現代の中医鍼灸では、堅牢な毫針を使わなければ鍼灸を行うことができない。

しかし龍虎山...