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37話

秦忠は、楊昊の治療法について聞いて以来、彼の医術に興味を持ち始めていた。特に気を使って針を操る失伝した医術に惹かれていた。

楊昊は老人の穏やかな表情を見て、すぐに敬意を込めて答えた。「神医などとは到底申せません。私はただ中医学を少し心得ているだけです」

「しかし、秦老のおっしゃる通り、医者は世を救うことを志すべきで、あちこちで腕前を誇るべきではありません。秦老の医の道徳は並みの人には及びませんね」

「楊君、そんな風に言わないでくれ。老夫は恐縮じゃよ。もしよろしければ、私の診療所でゆっくりしていかないか」秦老は笑いながら言った。

楊昊はちょうど秦老の医術を見てみたいと思っていたので、彼に...