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319話

「言」のお爺さんはこれ以上くだくだと話したくなかった。大きく手を振って言った。「小昊、頼む。今、頭痛がさらにひどくなってきたんだ」

「はい、言お爺さん、もう少しだけ我慢してください」

楊昊は前に進み出て、鶴尾金針を取り出し、言お爺さんの頭のいくつかのツボに刺した。

しばらくして、楊昊は針を打ち終え、笑みを浮かべて言った。「実は言お爺さんの頭の中の鉄片は、もう本当の鉄片とは呼べないものになっています」

言お爺さんは首を傾げて不思議そうに言った。「あれは昔、戦争中に爆弾の破片が頭に入ったものだ。何十年も頭の中にあるんだ。鉄片じゃなければ、何なんだ?」

「鉄錆虫と呼べるものです」楊昊は微笑...