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228話

楊昊が先ほど李万明に対して使った手段は、確かにあまり正当なものではなかったが、悪人には悪人なりの対処法が必要だ。

「虎子は頭を掻きながら言った。「小師叔、あの李万明の金はきっと出所が怪しいですよね」

「その通りだ。彼の金は確かに出所が怪しい。だから我々が取ったとしても、やましさを感じる必要はないんだ」

楊昊は淡々と言った。「彼の金は不義の財だ。だから我々のやったことは恐喝じゃなく、富める者から奪い貧しき者に施すことなんだ」

「それに、最初に面倒を起こしたのは彼の方だぞ。私が彼に薬を売り、彼がその対価を払う。これは普通の取引じゃないか?彼は数十億の資産家だ。命と引き換えに数億出すのは、お...