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175話

しばらくして、楊昊の呼吸はようやく落ち着いてきた。

夏悠然はもうからかうのを控え、ベッドの端に腰掛けて、くすくす笑いながら言った。「昊くん、やっぱり自制心が足りないみたいね。いつか我慢できなくなって、お姉さんのベッドに潜り込んじゃうかもよ」

楊昊は苦笑して答えた。「夏姉さん、僕は先天絶脈という体質で、女性に近づくと命に関わるんです」

「先天絶脈って何?」夏悠然は一瞬きょとんとして尋ねた。

楊昊はため息をつきながら答えた。「特殊な体質なんです。本来なら六歳まで生きられないところを、師匠が救ってくれて、養生の功法も教えてくれました。僕がここまで生きてこられたのは、すべてその功法のおかげなん...