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173話

書画展会終了後、梁思涵はほとんど笑い転げるほどだった。

言文涛がクマさん柄のパンツ一丁で裸走りした姿を思い出すたび、彼女は吹き出してしまう。

この男はいつも厚かましく彼女に纏わりついてきて、とっくに彼女は辟易していた。今日、楊昊が彼を公衆の面前で恥をかかせたのは、彼女の鬱憤を晴らしてくれたようなものだ。

楊昊は困ったように言った。「梁お嬢さん、出てきてから今まで、もう十分も笑い続けてるよ。君の笑いのツボ、かなり低いんじゃないか」

「ハハハ、あなたが言さんと賭けたこと思い出すと、おかしくて」

梁思涵は楊昊の方を向き、笑いながら言った。「楊昊、あなた本当に天才ね。こんなイタ...