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156話

患者の家族は老婆が目を覚ましたのを見て、急いで彼女を注意深く起こし上げた。

老婆の末っ子が焦って尋ねた。「お母さん、少しは良くなった？」

楊昊が声をかけて注意を促した。「動かないで。おばあさんの呼吸がまだ安定していないから、少し地面に座って休んでから立ち上がったほうがいい。さもないとめまいを起こす恐れがあるよ」

「はい、わかりました。お医者さん、ありがとうございます」患者の家族はすぐに老婆を支え、地面に座らせて休ませた。

「わ、私はどうしたんだい？」老人は困惑した表情を浮かべた。

「お母さん、さっき倒れたんだよ。本当に怖かった。幸いこの若い人が医術を心得ていて助けてくれたんだ。彼がい...