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814話

「はっはっはと笑い、坊主頭の肩を叩きながら訊ねた。「怖気づいたか?」

坊主頭は照れくさそうに笑った。

「兄貴、一つ言っておきたいことがある。でもこれは兄貴だけの話だ。絶対に誰にも言うなよ。曹麗芳にもだ」

「安心しろ、兄弟。俺の口が堅くなかったら、どうやって世間を渡り歩けるってんだ?」

「さっきも言ってたけど、あの時のオークションで会社の代表として札を上げたのは俺だって知ってるよな。他人のケツを顔代わりにするような真似、俺がするとでも思ったか?」

坊主頭は訳が分からないという顔で俺を見つめた。

「孫社長は外国企業と提携している。そして俺はその外国企業の代理人なんだ。双方が五十パーセントずつ出資し...