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662話

「なんとなく感じるんだが、ジェニーは既に気づいているようだ。俺が彼女に興味がないことを。さもなければ、車の中であれだけ長い間、俺に奉仕してくれたのに、俺が我慢し続けるはずがない」

「今や彼女はジャクリーンに代わりに俺を誘惑させようとしているんだろう」

俺はジェニーに説明しようとしていた。実はこんなことは全く必要ないんだと。こういうことに時間を費やすよりも、状況を詳しく説明してくれた方が、俺が彼女のために何ができるか見極められるだろうと。

口を開く前に、ジャクリーンがリモコンを手にテレビをつけた。

彼女は先にテレビの裏側にポータブルハードディスクを接続していた。その中には彼女が俺に見せた...