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602話

刘璇思のことは少し面倒だと思いつつも、彼女と親密になると、あの比べようのない感覚に包まれる。彼女から漂う香りと馴染みのある気配が、一瞬で僕を酔わせてしまう。

ただ、授業まであと十分ほどしかなく、抱き合ったりキスしたりする以外のことはできない。僕が彼女の太ももをつねると、彼女は体を震わせた。

「もう、朝からこんなんじゃ、少しは慎みってものがないの?」

「ふん、あなたの前で慎む必要なんてあるの?」

「どう言っても君は先生なんだから、学校では周りの目を気にした方がいいよ。いつも家にいるなら、時間があるときに行くから」

「いつも今日は明日に、明日は明後日に先延ばしにして。警告しておくわ、もし...