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520話

夜の会議に、私は十分前に到着した。

会議場は事務棟の会議室だった。普段、学生会の会議は教室で行われるが、重要な会議の時だけ会議室が使われるという。

おそらくこれは私のせいだろう。結局のところ、私は新任の副主席だ。顔合わせでも歓迎会でも、それなりの格式が必要だろう。ましてや団総支書記と団総支の幹部たちも参加するのだから。

私が十分前に到着することにしたのは、よく考えた結果だった。早すぎず、遅すぎずにしたかったのだ。

要するに、私は控えめで普通であることを望んでいた。目立ちたくなかったのだ。

ところが、会議室に入ってみると、自分が最後の到着者だったことに気づいた。

学生会の会議は、企業や事業所とは...