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465話

この時こそ、もう縮こまっているわけにはいかなかった。僕は心の中ではっきりわかっていた。この騒動が終われば、学校は必ず全面的な調査を行う。そうなれば、曹麗芳と譚如燕が僕のために立ち上がったことはすぐにバレてしまう。

もし僕が会議と授業の時間が重なったことを彼女たちに伝えていなければ、彼女らが龍乃駿に文句を言いに行くことなどなかった。学校が本格的に調査を始めれば、ひょっとしたら僕が彼女たちを唆したと思われるかもしれない。

僕は急いで駆け寄り、一気に曹麗芳を抱き上げた。

曹麗芳は最初、僕だとわからなかったらしく、必死に暴れて、僕の顔を引っ掻こうとした。僕だと気づいた途端、手を止めた。

もう一方...