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985話

「国内の事情はどうだ？」

王有権が密輸していた品々は、買い手に渡った直後に老爺の配下によって密かに押さえられていた。こうした密輸品を扱う犯罪者たちを野放しにするわけにはいかないのだ！

「ええ、最後の荷物も全て確保しました。彼らは一箇所に閉じ込められ、情報が漏れる可能性は皆無です。基地内の最高機密扱いで、誰も口外できません」

「よし」

「それから、彼が運ぼうとしていた麻薬の件ですが、王保国に伝えて特に注意するよう言っておきます。品物が外部に流出しないよう、そして関係者を確実に押さえるよう。さもないと、こちらの計画が全て水の泡になります」

こんな事は命懸けだ。あの愚かな老人を連れ戻したいと...