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972話

「きゃあっ!」

彼女は悲鳴を上げ、全身を震わせた。鼻先の汗が滑り落ち、私の腕に落ちた!

「ほら、本当に僕とこういうことがしたいんだろう?」

てっきり彼女はもう心の準備ができていて、僕とこういうことをするつもりだと思っていたのに。まさか、この子はただ口先だけで、僕を喜ばせる方法なんて全く考えていなかったなんて。結局、僕が教えることになるとは。

「うん、したい!」

黛黛は小さく頷いて、上の空で答えた。その小さな瞳は私の体をちらちらと見ては逸らし、真正面から見ようとはしなかった。

「遠慮せずに見ていいんだよ、全部お前のものなんだから」

私は笑った。彼女のこの子供っぽい一面がとても愛らしくて、引き裂く...