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962話

「荷物は?」

食事もエンターテイメントもほぼ終わりを迎え、女はボディガードの肩に両足を担がれていた。決して小さくはないその一物が花芯に突き刺さり、女は喘ぎ声を上げ続けている。大きな胸が上下に揺れる様子は目を覆いたくなるほどだった。

「もう積み込んである。十二時を過ぎたら船に乗せて、明日の夜には国境に着く。向こうの手配は、すでに整えたんだろうな?」

王有権は本題に入っても相変わらず気のない様子で、鋭い光を放つ目はあの男女の群れに釘付けになっていた。私以上に上の空といった風情だ。

「ああ、済ませてある。何か問題が起きても、お前の弟がいるから、彼が対応してくれるだろう」

王老二、つまり王有権の弟のこ...